弛緩性便秘

弛緩性(しかんせい)便秘とは、大腸の蠕動(ぜんどう)運動が弱く、便が排出されない症状をいいます。

いわゆる一般的な便秘のことで、医学的な呼び方をすると弛緩性便秘といいます。とくに女性に多くて10代の思春期の子でもなります。

弛緩性便秘の症状

弛緩性便秘になると、次のような症状が現れます。

お腹が張る

弛緩性便秘は、便が排出されないためお腹が張ってしまいます。

これを腹部膨満感といい、空腹なのにお腹がパンパンに張って苦しいという状態になります。

便が排出されない限りは、この腹部膨満感は治りません。

食欲の低下

先にも説明があるように、お腹が張って苦しくなることで、食欲が低下します。

腸は食事を摂取することで活発化するため、食欲が低下するとますます動きが鈍くなります。

ほとんど食事をしていないのに体重が減少していない、そんな人は弛緩性便秘である可能性が高いでしょう。

便意を感じない

結腸の働きが低下すると直腸反応(便意)がなくなります。

そうすると便が排出されずに、便秘になるという負のスパイラルに陥ってしまいます。

弛緩性便秘は、とくに市販の下剤薬を服用している人に多い症状です。

弛緩性便秘の原因

過度なダイエット

ダイエットのために朝食を抜いたり、偏った食生活をおこなったりすると、腸のぜんどう運動が鈍くなり正常に便が排出されなくなります。

いくら食べるのを我慢しても便が溜まっていく一方なので、逆効果になってしまいます。

ダイエットをおこなうのであれば基本的な食事量を減らして、栄養素のバランスは良く、しっかり朝食を摂るようにしましょう。

おなら・排便を我慢する

朝起きて、眠くて布団からでられずにトイレを我慢するひとも多いのではないでしょうか。しかし、これは便秘を招きます。

便意やおならを我慢することで、排便機能が低下して便がでにくくなるので気をつけましょう。

市販の下剤薬の乱用

市販の下剤薬は、長期的に服用をおこなうと自然に便が排出されなくなるうえ、依存性があるので必要量がだんだん増えていきます。

「市販薬だから効果が弱い」このように思ってはいけません。

参考記事「便秘タイプに合わせた便秘薬の選び方とメリット・デメリット

弛緩性便秘の改善法

市販の下剤薬の服用を辞める

市販の下剤薬(結腸刺激性下剤)の服用をやめない限り、便秘体質は改善されません。

まずは、市販の下剤を使用しないで便意を復活させることが大切です。

食材から自然に便を排出するように心がけましょう。

食物繊維の摂取

弛緩性便秘は、食物繊維を摂取するのが効果的です。

食物繊維は、便秘の切り札ともいわれており、排便をスムーズにするために欠かせない成分です。

レタス、キャベツ、ごぼう、りんご、プレーンなどから積極的に食物繊維を摂取しましょう。

下腹部の腹筋を鍛える

腸内のS状結腸という部分はカーブが急になっているので、便を押し出す力が弱いとどんどん便が溜まっていきます。

そうなると食物繊維やサプリメント、便秘薬を使用しても便意が感じられない直腸性便秘に変わってしまいます。

直腸性便秘にならないためには、下腹部の腹筋を鍛えることで排便のときに力が入りやすくなり、自力で便を押し出すことができます。

仰向けに寝て足を上げる方法の腹筋が効果的です。またイスに座ったまま両足と太ももを軽く浮かせるだけでも鍛えられます。

毎日ちょっとした空き時間におこなって、下腹部の腹筋を普段から鍛えておきましょう。

弛緩性便秘なら便秘茶が効果的

便秘茶とは、排便を促すのに有効なお茶のことです。

市販の下剤薬は依存性が高いのですが、便秘茶であれば下剤薬ほどの依存性はありません。

ただし何事も摂りすぎは禁物なので、1日1杯を加減して飲むようにしましょう。

いきんで排便すると直腸が変形して「直腸性便秘」を招きます。直腸性便秘になると改善するのが難しくなるので、便秘が悪化する前に自然な方法で排出するのが効果的です。

便秘茶ランキング|便秘に効く!副作用のない安心のお茶」のページで便秘茶の選び方を紹介しています。そちらも合わせてご覧ください。